MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

【マサムラのシュークリーム~11/23 小痴楽二葉二人会】

その日、北野文芸座での公演を前にいつものように長野駅に演者さんを迎えに行った私は、改札から出るなり二葉さんに声がけをする出待ちの光景を見た。
会場の前で出待ちをするのはよくあることだけれど、駅の到着を待って出待ちは初めてで、立ち止まってその対応をしようとする二葉さんになのか、その出待ちの人になのか自分でもわからないまま「急ぎますんで~」と弱弱しく叫んだ私。効果ない~。

「あ、5月はすみませんでした~」柏崎の休演を詫びる二葉さんだけれど、その後も続くハードスケジュールのためか相変わらずお疲れの様子に見える。今回もテレビのレギュラーも「ぽかぽか」の生放送参加の翌日、東京から出演しそのあと北陸回りで大阪に帰るため、自分の胸元ぐらいまである大きなキャリーケースを持参、ここまできたらマネジャー帯同したほうがいいと、心底心配してしまいました。

でも本番前は、開場15分前まで高座の上で稽古。2席やるので2席分。それが終わるとロビーに突如現れ、スタッフと談笑。感心したのは何人もいるスタッフ一人一人に話しかける時は必ずその人の目を見ていたこと。今を時めく二葉さんの視線が突き刺さるのだからスタッフは感激。

「わたしぃ、長野県大好きなんですぅ!食べ物美味しいし、ほんっと長野にこれてよかった!特に好きなのはね、松本に行ったときに食べたマサムラのシュークリーム、あと一本ネギ、これラジオでこの間宣伝しといた。それほどうまい、ばかうま!!」
とってもフレンドリーなその立ち居振る舞いを見て、売れっ子になるべくしてなったんだなあ、と思ったのです。

「うわあああ、マサムラのシュークリームや、ほんもんや!」開演15分前。楽屋にけたたましい叫び声が響く。お客様からさっき話したばかりのシュークリーム。わざわざ松本から片道約1時間かけての差し入れに、二葉さんのテンションが一発で爆上がりのまま、本番へ。

浮世床」 菊正
湯屋番」 小痴楽
「子は鎹」 二葉 ~中入り~
「天狗さし」二葉
「大工調べ」小痴楽

小痴楽師匠も負けじと鉄板ネタ。遊雀テイスト満載の湯屋番。
本当にフレッシュな、いい感じの公演。お客様も大満足の会でした・・・
携帯さえ、鳴らなければ!大工の棟梁、怒っておりました!