MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

2022-01-01から1年間の記事一覧

【令和4年の御礼】

今年ももうまもなく暮れようとしています。今年ほど、お世話になった方、身内、人生に影響のあった方が亡くなってしまった年は他にありませんでした。 特に下半期、9月1日に母が、9月30日に円楽師匠が、10月1日に猪木さんが亡くなられ、自分の身辺もいろいろ…

【1+1は5にも10にもなる。それを喜楽館で証明したい。】

「笑福亭由瓶・三遊亭兼好」。「笑福亭松喬・入船亭扇辰」。「笑福亭松喬・柳家喬太郎」。昨年は名古屋で、東西の二人会を何回か行ないました。若手も含めると、その倍以上は開催しました。「二人会は、組み合わせによって1+1が、2.3だけじゃなく5にも10にも…

【今を認め、先を睨む。MUGEプランニング最終公演。】

令和4年の最終公演が終わりました。 円頓寺レピリエ、キャパがマックス25人。寒さで凍えそうな土日。あたりまえのことですが、黒字になるはずのない公演です。でも、東海地区に根を下ろしてはや15年、私どもが公演をして生計を立てていられるのはこの地のお…

【1/22(日)ロッテOB、水上さんと南渕さんのトークショー詳細】

ロッテ球団のファンになって50年以上になります。今回、縁あってロッテオリオンズの名ショート、水上善雄さんとマリーンズ初期の名セカンド、南渕時高さんのお二人をお招きして名古屋でトークショーを行なうことになりました。 日時 令和5年 1月22日(日)14…

【2023年 MUGEプランニング公演一覧】~4月・5月・6月

【4月】 15(土)14:00 神田伯山 長野独演会全席指定 ¥3800 長野市善光寺門前・北野文芸座出演 神田伯山 ほか 1月9日 発売開始 18(火)18:45 扇々喬々~喬太郎・扇辰二人会全席指定 1階¥4000 2階¥3500 名古屋 大須演芸場出演 入船亭扇辰 柳家喬太郎 (…

【2023年 MUGEプランニング公演一覧】~1月・2月・3月

【1月】 8(日)14:00 玉川太福 大須独演會全席指定 ¥3500 名古屋市・大須演芸場出演 玉川太福 「浪花節じいさん」(稲田和浩作)「太閤記・長短槍合戦」 ゲスト 春風亭かけ橋 14(土)14:00 ヤバすぎ新作6~馬るこ・羽光 二人会1階指定 ¥3300 2階指定¥3…

【『なじみ』になって下さった師匠】~雲助たっぷり・五街道雲助独演会

「吉原では、初めての客を初会 と言って、遊女は会うだけ。次に同じ遊女を指名することは裏を返す といい、三度目に行ってようやく なじみ となります。この独演会も今回が三回目でようやく なじみ となりました。これでお客様との縁もつながったのでこれか…

【メンタル最強男の競演】~春風亭かけ橋・桂雪鹿二人会

東西若手交流企画を本格的に始めるにあたり、人選には悩みました。実力があっても知名度がないとお客様が聴いて下さらない。でも人気先行型では内容が伴わない・・・そんな思いが脳裏を駆け巡る中、この二人のチョイスが最善だと判断、その選択がお客様に受…

「小文吾の意地」~東西四派若手競演 雑感

満足感?充足感??達成感???収支を全く考えない無謀な企画、若手競演が終わりました。1階131のキャパに一週間前の予約が三分の一。予想されていたこととはいえ、四人のモチベーションにかかわるから何とかもう少し動員しなければ…そう考え、ラストスパー…

「マサカリ村田」の思い出

60年間生きてきて、夢中になったものが三つあった。最初はロッテオリオンズ。そしてプロレス。そして落語。 三つに共通することがある。40年前は確実に「少数派」だったこと。 昭和の時代からずっと、世間から「八百長」呼ばわりされていたプロレスというジ…

猪木さん~2

ある方に、10月のお通夜に出席する話を頂きました。関係者のみしか参列できないお通夜に、とてもありがたい話でした。でも、その日の3日前に、お断りの連絡を入れました。自分が猪木さんを師と崇め、生活の全てがアントニオ猪木を中心に回っていた期間は、中…

「ショーリショー4」雑感

いろんなことがあった10月の最後の日曜日に、人間国宝と爆笑王は今日も仲睦まじく、タクシーで演芸場にやってきました。楽屋に入ってすぐ、松鯉先生は喫煙所でうまそうに煙草を一服。鯉昇師匠は、舞台の上でチラシの挟み込みをしている私のところへ歩み寄っ…

【猪木さん】~その1

猪木さん。ニュースとかで普通に言う時は「い」が高くて、「のきさん」が低い呼び方。前に「アントニオ」をつけた時の呼び方もこっち。でもその他に、レスラーや関係者の間で普通に使われていた呼び方があった。「い」が低くて「のきさん」が高い。こう呼ん…

円楽師匠(後)~わずか半日で悲劇は免れた~

平成26年2月23日。立ち上げから11年後のこの日、当初の目標だった円楽師匠をお呼びすることができました。念願がかない、近隣で開催された公演の際、ご挨拶をさせていただいた時、楽屋に入るなりの第一声を私は今でも覚えています。 「おー、親不孝!じゃな…

円楽師匠 (前)

その日、私は東京にいました。 二つ目の頃から応援している小辰改め扇橋師匠のお披露目公演を聴きに、鈴本にいました。ボリューム満点の番組で、かなり笑い疲れて中入り休憩。師匠が亡くなったのが19:01というので、中入り直後だったのでしょう。私にとって…

【笑福亭松喬 還暦+1落語会3days 千穐楽】~東西名人共演の夜~

「MUGEプランニングさんは、ロッテファンなんですか?」 今から8年9ヶ月前の平成26年初頭、その頃岐阜に本当の落語を根付かせたいとの思いで(結局根付くことなく終わりましたが)赤字覚悟で開催していた新春落語始~ぎふ名人会に関西から始めてお呼びし…

【笑福亭松喬 還暦+1落語会3days 2日目】~意外な初遭遇~

「兼好さん、初めてなんですよ。楽しみだなあ。人気あるんでしょ」10/10のお相手に兼好師匠をお願いしたと話した時、松喬師匠はそうおっしゃいました。東西の人気者同士、どこかで共演されたことは当然あるんだろうと思っていたけれど、意外なことに初めての…

【笑福亭松喬 還暦+1落語会3days 初日】~一年前の約束~

昨年9月、パリーグの優勝争いを演じていた2チーム。優勝したオリックスの熱狂的なファンが松喬師匠で、惜しくも2位になった熱狂的なファンが私。ふたりで京セラドームに野球を見に行った時、入場前のイオンのフードコートで食事をしたその時に、師匠に持ち掛…

【ノスタルジーに誘われて】~9/25オースのジョー12 雑感

年に二回、大須演芸場でオースのジョーは開催しています。すっかり安定の公演となりました。コロナが一段落し、名古屋の落語公演も急に増えだした中で、菊之丞師匠も引っ張りだこ。名古屋も半年で4回、それもすべて違う主催者ということからしても、師匠の人…

【師匠の果たせなかった夢は、獅鉄がかなえる】~夢丸・獅鉄二人会

「愛して2・夢丸、獅鉄二人会」終演しました。この会の趣旨は、名古屋の地に骨を埋める覚悟を決めた若者を、東海落語界の先頭に立っていけるよう応援することです。だからと言って、会のクオリティーを下げるのはお客さまにも失礼に当たります。そこで、獅鉄…

【扇橋師匠に目指してほしいもの】~辰のオトシゴ FINAL

人間には、一年に一度その日が来ると必ず思い出す日が何日かあると思います。例えば私でいうと、家族の誕生日や特別な出来事があった日。6/26は猪木vsアリの試合の日とか。その中で妻の亡くなったお父様の誕生日が9月10日で、私の父の誕生日が9月11日と、…

無駄ではなかった修行期間~文治・小痴楽二人会 雑感

落語公演を開く時どんな視点で開いているか。私は「必要性」があるかどうかで判断します。もちろん落語プロデュースで生計を立てている以上、利益を出さなければいけないけれど、ただ人気がある方だから二人会をやればいいや、という視点では私は会を開きた…

11/23は 勤労にゃんこの日~『ねこらくご』。チケット絶賛発売中!

一昔前は、ペットと言えば「犬」にとどめを刺すと言われた時代でした。それが昨年末の統計では犬を抜いて「ねこ」がペットの王者になったそうです。巷では、殺処分になるねこを救おうと「保護猫活動」も盛んにおこなわれています。そんな活動を全国で展開し…

「怪談噺はさらりと演じたい」~松鯉・伯山師弟共演 雑感

当日を迎えるまで、こんなに気をもんだことはなかった。収容590人の大垣スイトピアセンターのチケットはほぼ完売で、あとはお二人をお迎えするだけというその一週間前に、柳家三三師匠が、立花家橘之助師匠が、三遊亭圓歌師匠が次々とコロナ感染、という知ら…

「苦節10年、二回目の二つ目」vs「インドで年季明け」

平成23年は、東日本大震災がありました。未曽有の大災害で日本中が悲しみに包まれるわずか10日前。岐阜で行なわれた学生落語の全国大会に決勝進出した若者。七段目をミュージカル風に仕立てたそのセンスは、今までの学生には全くないものでした。今でこそ、…

祝・雛菊の陰で~きよ彦・雛菊の会~

学生落語からプロの世界に。結婚して子供を産み、幸せな家庭を築く・・・通り一遍の幸せを拒否して人々に笑いを届ける伝道師の道を選んだ二人に、縁あって学生時代から知り合いだった私がしてあげられることはこんなことしかないと、思い出の岐阜での会を企…

きく麿・鯉八とザ・ファンクス~7.17雑感

今から40年前、昭和プロレスを代表する兄弟レスラーと言えばドリーファンクジュニアとテリーファンクのザ・ファンクスが最も有名でした。どちらも当時の最高峰のNWA世界王者で、日本にも何度も来日していました。しかし兄弟でありながらそのファイトスタ…

誰もやらずば、俺がやる。~玉川太福通し口演(青龍刀権次)~

玉川太福「青龍刀権次」6席通し口演が終わった。初日が「発端」「召し捕り」「爆裂お玉」の3席、二日目「血染めのハンカチ」「美人殺しの真相」「大団円~権次の改心」の3席、二日併せて3時間を超える熱演。何より客席からの万雷の拍手が、今回のような企画…

仮面を脱ぎ捨てた、鯉朝を見よ!~名古屋・瀧川鯉朝独演会

BSよしもとで、40年以上前の花王名人劇場を放送している。談志師匠が蝶ネクタイで司会、小朝、しん平、駒平の若手が立ち漫談をしていたり。文枝、文珍、文福、小枝、ほか桂小文枝一門が勢ぞろいしていたり。その中で、座布団の上で奇声をあげたり、のたう…

安定の菊之丞。オースのジョーも12回。

毎回毎回、安定の高座を見せて下さっている菊之丞師匠。今回のオースのジョーは、9月25日です。めおと楽団ジキジキさんをゲストにお迎えしての開催となります、ただ今、今回のネタだしを師匠とご相談中ですが、決定しましたらすぐにこのブログにてお伝えいた…