「オファーがあったのって、二つ目になるひと月前ぐらいっすよね。初めてのオファーだったんです。一番最初。嬉しかったっす。」
会場に着くなり松麻呂さんはぺこりと頭を下げた。
二つ目になれば、仕事は自分で探してこなければいけない。
その最初の依頼がうちだったと明かしてくれたのは、こちらもとても嬉しかった。
「そういう意味では、戦友みたいな、ね、そんな気持ち」
あんまり意味は分からなかったが、少なくとも喜んでくれていることだけは分かった。
会場もまずまず満員の中、講談三席の予定が中入り明けに質問コーナーとか設けて内輪話を聞かせて下さるなど、サービス精神旺盛。そして講談は三つとも、短期間での成長をうかがわせる若さたっぷりのものでした。
「伊達家の鬼夫婦~井伊直人」松麻呂
「慶安太平記~楠木不伝闇討ち」 松麻呂
「壷坂霊験記」松麻呂
この日、初めて知ったこと
※松麻呂さんはお酒が飲めない
※二つ目になった時に改名しなかったのは、「松」が付く弟子が自分だけになったため
※新弟子の頃より10kg太った
次回は9月の予定です!