MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

【聞きなれたネタでも、堪能はできる】~8/19松鯉・伯山親子会 雑感

この夏最大のイベントが終わりました。いつも100人ちょっとの大須演芸場の公演を中心にしているMUGEプランニングにとって384人キャパは久しぶりのこと。
プログラムを刷っている時に一番それを感じました。

今一番チケットの取れない講談師が人間国宝をお連れする公演、と言えば何か仰々しさを感じるけれど、駅にお迎えに行った時もいつもの感じでごあいさつ。
車中でも相変わらず温和な松鯉先生、その先生を飽きさせないように、ずっと会話を投げかける伯山先生。短い時間ながら師弟の絆を感じさせる一コマ。

「子ほめ」こと馬
「谷風の情け相撲」松鯉
四谷怪談~お岩誕生」伯山~中入り~
「小政の生い立ち」伯山
河内山宗俊~松江侯の玄関先の場」松鯉

事前に本の販売を請け負っていて心配だったことが、新刊の「講談放浪記」のサイン本が40冊しか配布されなかったこと。もっと売れると思うんですが、とお願いしてみたのですが事務局からは増やす連絡が来ないまま、やはりあっという間に完売。
お客様。10.28柏崎と11.11高山でも販売すると思うのでぜひそちらへお願いします。

今回のネタは、伯山先生はひと月前に名古屋の中電ホールでかけたネタがそのまま。
私は過去のネタ帖は全部網羅してお伝えしてあったのだが、中電ホールの他のイベンターの会のネタまで頭が回らず。加えて谷風は講談師の前座的な噺として数多く高座にかけられていることを考えれば新鮮味はなかったと思うけれど、ソデで聴いていて同じネタでも読み手によって印象はここまで違うんだ、ということを体感。
特に松鯉先生の「谷風の~」は圧巻でした。今回は伯山先生は、師匠を引き立たせることに全力を注いだ感じで、それがまたトリネタを光らせていたと私は思っています。

最後に駅で「師匠、また来月‼」とお声をかけた時、口元に手を当てて「今度は一杯」のしぐさをして帰って行かれた松鯉師匠。9/17日曜日、大須演芸場で鯉昇師匠との二人会で、またお会いできます。ちなみにごくごく豆情報ですが、芸協でゴルフがうまかったのは亡くなった痴楽師匠、そう、小痴楽師匠のおやじさんだったそうです。