MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

【あけっぴろげに憧れて・・・?】~由瓶&兼好二人会

笑福亭由瓶という落語家がいます。彼の言動には制御という言葉がないように思えます。飲みにけいけば、注文を取りに来たお姉さまに「きれいやなあ」「こんなおやじに言われても嬉しくないやろ」と相手の反応を見ることは一切せずに話しまくったり、
思ったことが咀嚼されずにそのまま口をついて出てきてしまうのが由瓶さん。そんな由瓶さんのエピソードは上方の仲間たちに格好のネタとして高座で披露されます。

そんな由瓶さんですが兼好さんとの会はなんと今年上方で二日連続で行なったようで、以前は福岡でもやっていました。名古屋では今回で3回目と、かなり二人会の頻度は高いです。必ず二人のトークがあるのですがトークの時に、由瓶さんの速射砲の喋りを何気なく受け流す兼好さんの顔は、いつでも本当に楽しそうです。お互いの家に寝泊まりしたこともあるそうで、仲の良さは東西の噺家交流の中でも際立っています。

スペシャトーク」由瓶&兼好
「青菜」由瓶  「千両みかん」兼好~中入り~
「悋気の火の玉」兼好 「じゅうじゅう亭弁当」由瓶

長いお付き合いですが兼好さんは気配りの人。あまり自己主張をせずにこにこ笑っていることが多いのですが、そういう気質だからこそ由瓶さんのあけっぴろげな遠慮のない性格に憧れがあるのかな、由瓶さんといると気を遣わないから安心できるのかしら・・この会になると特に楽しそうに見える兼好さんを見ていると、そんな仮説を立てたくなるのであります。

両師匠、ありがとうございました。来年6月16日、また演芸場でお会いしましょう。