MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

花丸・その孤高のたたずまい~6/25林家花丸独演会

私は長く、関東圏の落語に携わってきた関係で、上方の落語家一門についてとても知識が疎い。ただ、その拙い知識の中で一番意外だったこと。それは、俗に「上方落語四天王」と呼ばれる先代文枝松鶴米朝春團治上方落語の救世主、衰退から復興させた功績が語られるのだが、この中に上方の林家の名前はないこと。
よくよく調べてみると、笑福亭松鶴の名をめぐっての跡目争いに敗れた5代目松喬が二代林家染丸を名乗ったのがはじまりだそうで、言ってみれば笑福亭の系譜だそうだ。

その前の上方の林家はもとを正せば江戸からの分家独立らしく、まだまだこの仕事をしていても知らないことが多いのだと反省させられた、さてその林家の中で、ひときわMUGEプランニングの推しなのが花丸師匠。噺の面白さはもちろんのこと、指使いや目の配り方、間の取り方などがとても上品な噺家さんである。

ただ、やはり江戸落語優勢の名古屋においては人気の面で劣るのが残念。
実際の3席は、やはりその存在感を存分に発揮したものでした。

「ろくろ首」「千両みかん」「猫の災難」花丸