MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

「ミスターシービーになる男」~第2回扇橋報告

「二つ目の頃、小辰を熱くする会をやっていただき、真打になって扇橋報告という会が始まり、やっと定着してきた矢先、次回で最終回と言うことです。この先もいろいろ呼んで下さるということなのですが、あんまり信用していません」

マクラで笑いに変えた扇橋師匠。その通り、会の前に次回で扇橋報告が終わることをお話ししました。理由は詳しく言わなかったのですが、たぶん私の考えていることは半分以上、伝わっていなかったかもしれません。アンケートを見ても、「なぜやめるのですか」「残念です」ばかりでしたから、お客さまにも伝わっていなかったと思っています。

「野ざらし」扇橋
ちりとてちん」扇遊
「対談」扇遊・扇橋
「ねずみ」扇橋

以前は二つ目の中で抜群の腕を持ちながら、あまり目立たぬ存在だった小辰さん。
その小辰さんを定期的に聴いていただくために、相方に人気者、あるいは格上の方を据えよう。そうすれば聴いていただける。そんな思いで続けてきた小辰を熱くする会。

1.蜃気楼龍玉  2.鈴々舎馬るこ
3.笑福亭喬介  4.古今亭文菊
5.桂宮治

真打に昇進後は、一之輔、そして今回の扇遊、次回の最終回は駒治。
そして真打になって、まもなく1年。今、まさに思うこと。

この先は、ひとりで勝負してほしい。

おりしも同時昇進の一蔵師匠は、あきつ舎さんの主催で今月、独演会を開くことが決定しています。

一蔵師匠にできる事が、扇橋師匠にできないわけがない。

この際だから言っちゃいます。今後は独演会になります。最初の独演会は、たぶん秋。
その前に、噂の朝枝さんとの二人会があります。初めての、後輩との会を挟んで、扇橋師匠に独り立ちして頂きます。

昭和58年、史上3頭目のクラシック3冠馬となったミスターシービーは、いつも最後方からレースを進め、第4コーナーから派手に先頭を抜き去って勝つという常識外れの馬でした。ブレイクして人気者になった宮治さん始め、何人かの若手は先行集団を形成している今ですが、われらが「イリフネセンキョー」は必ず、最後にごぼう抜きの1着になる、そんな可能性を秘めた馬です・・・・あ、馬じゃなかった。落語家です!