MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

あの時と同じ言葉で始まった~2.22「扇橋報告1」雑感~

前年9月、宮治師匠ゲストで大団円を迎えた小辰を熱くする会「辰のオトシゴ」。
今回から真打扇橋を応援する会「扇橋報告」になりました。その第1回目のゲストは春風亭一之輔師匠。7年後輩ながら学生時代からお付き合いがあったということで、その頃のエピソードも多数飛び出すトークあり、熱い熱い一日でした。

真田小僧」美馬
「転宅」扇橋
うどん屋」一之輔
「想い出トーク」一之輔&扇橋
木乃伊取り」扇橋

扇橋の実力は、木乃伊取りのような笑いの少ないダレル噺に挑戦するだけでもわかりますが、今回ばかりは笑点メンバーに決まった一之輔師匠に食われてしまった感。
うどん屋」のような技術を要する噺をこなす、それ以前にまくらでがっちり観客の心をつかんでしまう凄さ、それが春風亭一之輔、たるゆえんだと思います。

そして、その高座に登場した第1声に、私は激しく心を揺さぶられました。

笑点に魂を売った、春風亭一之輔です・・・」

それは今から17年前の5月、今司会をしている春風亭昇太師匠が笑点メンバーとなることが決まり、その放送日直前の2006年5月16日、SWA中野ゼロホール公演のこと。
一般の視聴者の反応とは違い、SWAのファンはほとんどが笑点レギュラーになったことに失望している空気。それを察した昇太師匠は、座るやいなや天に向かって大声で

笑点に魂を売った、春風亭昇太です!!」

と、トーンやしぐさは違えども、一言一句変わらないフレーズでどなった。
あの時に聞いたフレーズと全く同じものを17年後、一之輔師匠で聴く不思議。
将来、扇橋師匠が笑点に抜擢されても決して驚かないよう、今から心づもりをしておきます。ご来場、ありがとうございました。