MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

【怒涛の5月~その5】~張り合うふたり~5/28松本あるぷす寄席

二葉ショックも癒え、雀太・源太の師弟を車に乗せて柏崎から一路松本へ。
駅前のホテルに宿泊し翌日は市民芸術館であるぷす寄席でした。
この時期松本は「クラフトフェア」が行なわれていて市内はどこも大混雑。
ただ、人が出るということは、落語ファン以外の方も集まって下さるということ。コロナもようやく普通の病気と認知されたということなのかも知れない。

昼前、松本駅前に米紫さんを迎えに行くと、松本は初めてらしく車の外をきょろきょろ。そしてとっておきの情報を米紫さんにお伝えすると、瞬間からテンションが爆上がり。この公演を成功させる一番のポイントがこれだと思い、ぎりぎりでお伝えしたその内容とは・・・・・・

「実行委員の方が、打ち上げの時にスズメバチを炒めて持ってくるそうです」

上方落語界をまさに今担っている米紫さんと雀太さん。以前は同じ事務所にいたけれど、雀太さんはフリーの道を選び米紫さんは事務所のエースとして活躍。
そんな二人が二席ずつというプログラムに、当日急きょ駆け付けたお客様も含め客席は8割がた埋まった。ただ、「上方落語」というものにまだ長野のお客様がなじみがないのではないかという心配は最後まで私の心にあったのだが、それは全くの杞憂にすぎませんでした。

「元犬」源太 「秘伝書」米紫 「宿屋仇」雀太
~中入り~ 「代書」雀太 「厩火事」米紫

源太君がいつものように客席の温度を少し上げて、米紫さんにバトンタッチすると、お得意の「秘伝書」ですでにお客様は大爆笑。そのあとを受けて雀太さんが「宿屋仇」で聴かせる。さらにNHKで大賞を取ったネタ「代書」で場内が笑いつかれたところで米紫さんが最後に「厩火事」で締める。江戸の寄席の流れに負けない、いやむしろ凌駕するような完璧な流れで「上方落語ここにあり」を二人は見せつけたのです。

この二人、ただものじゃない。

特に米紫さんのテンションは、打ち上げがマックスになるように?(笑)どんどん高まってゆくかのようでした。松本のお客様の顔には、「いいもの聴けたなあ、見れたなあ」という文字が書いてあるような、そんな印象を受けました。

打ち上げでは、とにかく米紫さん食べてました、ずっと。