MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

「ヤバすぎ新作3」開催のお知らせ

「古典も、できた時は新作だった」おばあさん落語で一世を風靡した五代目古今亭今輔の言葉。今でも落語と言えば古典という風潮が多い中、この言葉がぐっと胸にしみる。
そもそも江戸時代から明治、大正と今のファンが「昔」をイメージできる時代設定に古典落語はきちんと守られているから、そこでの噺は「昔の噺」と位置付けられて何年たっても色あせることがないのに対し、新作落語は旬が短い。たとえば公衆電話で彼女の自宅に電話するドキドキ感も、テレフォンカードがなくなっていく彼女との会話のせつなさも、共感を得られる世代は昭和に限られる。「違和感」がより濃く出てしまい、5~6年たてばネタがお蔵入りになってしまう危険をたえずはらんでいるのが新作落語である。作る苦労が多くてその見返りがとても少ないということで、新作を手掛けていた師匠たちがやがて古典に回帰してくのもむべなるかな、と思います。そんな昨今の落語界で、あえて新作に挑戦し続ける方を選び、思う存分に東海で新作落語を披露していただこう!という破天荒な企画が、「ヤバすぎ新作」です。

これまで名古屋で一度、岐阜で一度行なっています。はっきり言って観客動員は限られました。でも、いらっしゃったお客様からはとびっきりの反応が得られました。
続けていかなければ、なのです。MUGEプランニングの顔付けを評価して下さるお客様のためにも、ほかでやらないことはうちでやらなければ、そう思っています。
今回の出演者は、林家きく麿師匠、桂文鹿師匠の固定メンバーに名古屋の新作落語のパイオニア、登龍亭獅篭さんを加えた三人となります。それぞれ独自の新作をあやつる一国一城の主です。新作ってどのくらい面白いか、古典と比べてどうなのか、それを確かめに来てほしいです。新しい年に、新しい落語に遭遇してみませんか。きっと新作の可能性を感じて同時に古典の素晴らしさも再認識すると思います。1月17日は、大須演芸場はそれぞれ2席ずつの計6席、まさに新作ワンダーランドになります。

令和3年 1月17日(日)14:00開演 (13:30開場)
名古屋・大須演芸場 全席指定 ¥3,300(前売・当日共)
「ヤバすぎ新作3」~東名販の新作派大集合~
出演 林家きく麿(江戸) 登龍亭獅篭(東海) 桂文鹿(上方)各2席
チケット専用 09041533562 mugeplan29@au.com
本日一般発売開始です!

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