MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

【上方落語の、今を聴く】~7/8.9天吾・源太 独演会

昨年のNHK新人落語大賞。決勝進出者をきいて、上方落語界に激震が走ったという。
入門15年まで参加できるこの賞に、年が明けてわずか2年の桂源太と4か月前に年明けしたばかりの桂天吾が決勝進出、しかもこのふたりは同じ関学落研の1年違いの部長。
源太はまだしも、天吾が・・・そういった声があったようです。

でも、このコンテストでは過去、3月に二つ目に昇進したばかりの桂宮治さんがいきなり大賞を取ったことがある。芸歴やうまさとか以外の、落語家としての「華」を特に重要視する傾向があるのかも知れない。

その意味ではこの上方の二人には確実に「華」がある。
源太は関西ローカルながらNHKの番組にユニットの一員としてレギュラー出演しているし、天吾はすでに地元での独演会に3桁の集客を誇っている。
その二人が名古屋でそれぞれ独演会を開くのだから、おすなおすなの大入り・・・とはいかなかった。天吾の独演会の当日には、同じ時間に文珍独演会と鶴瓶独演会、源太の当日には同じく鶴瓶独演会と露の新治独演会、さらに岐阜で昇太宮治二人会と、はるか上の諸先輩方との競合となっていたのです。

ただ、「本当に若手の落語を聴きたい」と思って足を運んで下さったお客さまだったので会場の笑いは最高、二人の落語もそれに乗せられてか受けまくり。でもこれからは、そういう公演が重なってもこちらに来て下さるような精進が必要、ふたりともそのへんは驕ることなく努力していきますと、頼もしいことばを残してくれました。

次回は岐阜で、彼らふたりに今度年明けするもう一年下の後輩、喬路を交えた三人会を3月10日に行います。

7/8 「動物園」「火焔太鼓」「くっしゃみ講釈」天吾
7/9 初天神」「青菜」「転宅」源太