MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

【今を認め、先を睨む。MUGEプランニング最終公演。】

令和4年の最終公演が終わりました。

円頓寺レピリエ、キャパがマックス25人。寒さで凍えそうな土日。あたりまえのことですが、黒字になるはずのない公演です。でも、東海地区に根を下ろしてはや15年、私どもが公演をして生計を立てていられるのはこの地のお客様、加えて趣旨を理解して東西から来て下さる噺家さんたちのおかげ。

その噺家さんの世界は師弟制度の世界。師匠が無償で弟子に、噺を伝承していく。
その弟子は、少しでも多くの高座を経験すべく努力する。つまり、若手の会を地方で催すことはこの先の落語界には絶対に必要なことなのです。今の売れっ子さんの時代がいつか過ぎ去っても、次の世代に芸は受け継がれてゆく。その手伝いをするのはMUGEプランニングの使命なんだと考えております。

その意味で、今年の最終公演が次世代を担う若手の会になったのも何かの縁を感じます。円頓寺レピリエでの2days。西と東の若手がそれぞれ、持ち味を十分発揮して下さいました。

河豚鍋」「仏師屋盗人」「除夜の雪」吉の丞

吉の丞さんは吉朝師匠の最後の弟子であると同時に、人間国宝桂米朝師匠の家の住み込み弟子でした。その利点を生かし、様々な貴重な経験をしたことが今の高座に生きていると思います。「除夜の雪」素晴らしい出来でした。次は4/23です。

「饅頭怖い」音助  「三方原戦記 五色備え」今いち

「想い出」今いち 「夢の酒」音助

 

芸協の噺家さんの中でも究極の本寸法の音助さんと、逆に個性を前面に押し出す芸風の
今いちさん。それでいて幹はしっかりしているのでお客様が退屈しません。
夢の酒で1年、うまく収めて頂きました。音助さんが来年5月、ここで独演会をします。

皆様、本年もご愛顧頂き本当にありがとうございます。
また来年もよろしくお願い申し上げます。