MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

ムゲプラ大須スペシャルウィーク3~ 扇々喬々4・雑感

「若手の頃、バス旅行の余興に辰ちゃんと行ったんですよ。何とかうけないといけないと思って●×クイズとか考えたりして。辰ちゃんが考えたクイズで一番鮮明に覚えているのが 春〇亭小〇はオカマである  もちろん正解は×ですけど。」

同期の扇辰師匠との思い出を語る喬太郎師匠。彼は落語家になる前は落語ファン。体中全てが落語でできています。だから落語ファンの気持ちが誰よりもわかります。だから彼の落語はお客様の心をつかみます。決してしゃべり方も流暢なほうではないけれど、その語り口の全てに、落語への愛がにじみ出ているから人気があるのかもしれません。

扇辰師匠の喋りは、究極まで間をとっての独特のもの。
この日演じた百川は、今まで聞いた誰よりも百兵衛さんのキャラが変でした。
江戸前の本寸法とか評されるけれど、彼の高座は強弱のはっきりした、いわば「くさく」しゃべります。なのにしつこさがなくて、聴きづらくない。
この辺が厳しい修業の中から学んでいったプロの技、なのかもしれません。

11/8 (月)18:45開演 扇々喬々4~扇辰喬太郎二人会
「子ほめ」辰ぢろ  「たいこ腹」喬太郎  「百川」扇辰
~中入り~ 「紫檀楼古木」扇辰 「名人長二~仏壇叩き」喬太郎

この二人の会に、外れはない。
それをプロデュースできることの、幸せ。
まもなく還暦を迎える同世代のお二人とかかわれる自分に、感謝。
次回は4月18日(月)18:45開演。桜の花はもう散っているかなあ。

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