MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

異文化対決~文鹿・一蔵二人会

3/19日曜、この日は大須ダブルヘッダーでした。
一日に2公演行なったことは過去にもあったのですが、昼と夜の開催でした。
ただ、日曜日の夜公演は翌日が平日ということもあって、あまり客足が伸びない・・・という常識があったため、今回は演芸場の定席が行なっている午前中の開催にならい、11時の開演にしてみました。

「さわやかアニメソング」文鹿
「短命」一蔵 ~中入り~
「夏泥」一蔵
「宿屋仇」文鹿

前半は、お二人とも確実に手探りでした。アニメソングを歌いまくって会の雰囲気を爆笑モードに持っていく文鹿師、その雰囲気を見事に拾って爆笑をかっさらう一蔵師。
一度も会ったことがない方との東西二人会という、お互い適度な緊張感を持った会でありながら、見事な連携。お互いのスキルの高さを見せつけての中入り。

後半は、前日入りした一蔵師が自動改札で止められた話から、ソデの私をいじりまくるマクラ。午後の演者さんと切符をとり違えてしまったトラブルなのですが、実際は30分も止められず5分ぐらいだったらしいけれどそこは噺家、目一杯盛りまくってのイジリ。
このイジリを控室で聴いていた文鹿師が私を見てニヤリ。
「続きをやらせてもらいまっさ」そう言って高座に上がると、
「関東の噺家には切符を送って関西には自分で買ってこいという主催者」とイジリの連携で、場内がまた大爆笑。緊張感の前半から、完璧に場内がこの二人会になじんだことを確認した上でのマクラの連携に、主催者としてはニンマリ。

「ネタに使ってすみません」
「いえいえ、そんなことがあったの知らなかった。二部の方の切符と取り違えたのですね。ほんっとすみません」
「いえいえ、いいマクラになりましたよ。全然問題ないです。30分待ったのはうそですから」

一蔵師のはじけんばかりの笑顔が、私のミスを救ってくれました。(笑い)
ただ・・・アンケートにも数名、本当に怒っていると思われた方がいたのは誤算m(__)m