MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

兼好宮治、これぞ最強タッグ。

始めて宮治師匠をお呼びしたのは、彼が二つ目になりNHK若手落語家選手権をとったばかりの頃でした。長野、松本、岐阜、柏崎、ほんとうにいろんな会にお呼びし、すべての場所で彼は期待に応えてくれました。将来を期待される若手だとはもちろん認識していましたが、まさか笑点メンバーになるなんて、想像もしていませんでした。

3月13日、笑点メンバーになってから初めてのお仕事、そして大須
超満員のお客様の祝福ムードの中、兼好師匠の愛のあるマクラ、それを受けての宮治師匠の手水廻しの熱演。トリは変に人情噺などに走らないで、きめ細かな演出を差し込んだ、兼好師匠にしかできない厩火事。よく知っている誰しもが演じるネタが、お二人にかかると大爆笑ネタに。会場の盛り上がりは、今年一番となりました。

「孝行糖」南之助
「だくだく」兼好
「手水廻し」宮治~中入り~
「強情灸」宮治
厩火事」兼好

宮治師匠のこの日の女子マラソンのマクラで再認識したことがあります。
彼は、これ以上踏み込むとひかれる、という寸前のところで毒を吐くのを止めることができる天才です。一線を超えないよう、精密機械のようにぎりぎりを攻める。
その押し引きが秀逸です。だから、ライブでは無類の強さを発揮します。逆に兼好師匠は、そうとう過激に毒を飛ばしてもしぐさと口調でその毒が中和されるという、こちらも天才的なものを持っています。

そんなタイプが違う二人だからこそ、この二人会は大人気だったのです。

次回は、まだ決まっていません。
決めるには、いろいろなハードルがあります。
テレビの国に旅立った宮治師匠がまた、こっちに帰ってきてくれるよう全力を尽くしたうえで、運を天に・・・任せることにします。

ご来場、ありがとうございました!

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