MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

東から新作、西から力技。

1/30日曜日。この日は東海地方で落語会花盛り。喬太郎師匠も、一之輔師匠も、宮治師匠も、各ホールにご登場の中、円頓寺レピリエで昼夜の公演。

昼はきよ彦さんの新作。

女性の視点で、かといっていやらしくなく、自分の体験を織り交ぜながら展開していく新作が3席。もちろんまだまだ粗削りではあるけれど、新時代の落語家がどうやれば大衆に受け入れられるかを模索しながらここまできた彼女。

ネットのラジオで自分の声を発信しながらの営業努力が実った感じで、彼女を見たい、というお客様が一定数集まった中で、精いっぱいのパフォーマンスを見せて下さいました。円丈グランドチルドレンという、ちょっと大げさな形容詞に見合う努力家。
報われないことのほうが多い名古屋の新作というジャンルに、一輪の花を咲かせた努力は、将来帰ってくるのだろうなと感じた。

「立ちフリートーク」「反抗期」「正しい同窓会」「憧れ」きよ彦

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そのあとは上方落語の異能派由瓶師匠。
形は崩していないのに、異次元の世界にお客様を連れて行ってしまう古典に、体を張って腕立て伏せやうさぎ跳びが高座の周りで展開される新作落語と縦横無尽な3席。
しぐさのひとつひとつにおかしさがにじみ出る、そんな90分でした。

「癪の合薬」「るうびっくきゅうぶ」「鰻の幇間」由瓶