MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

ベールを脱いだ、「シンナゴヤ」。

「ヤバすぎ新作」終了しました。コロナ禍の中、たくさんのご来場。
オープニングトークで円丈師匠の思い出を語っていただきましたが、古典至上主義の雰囲気の中、孤軍奮闘で頑張っていらした師匠でさえ、「新作はもうからない」という事実には抗えなかった、かくもこの道はいばらの道と感じました。主催する立場としても、正直、前売の段階では大須一階席の三分の一しか売れていなくて、今後の開催をあきらめなければ…という気持ちになっていたことは事実でした。

そんな状況の中、年明けして自分の方向性を新作に定め、名鉄名古屋駅を題材にした「シンナゴヤ」をネタおろしする、と公言していた登龍亭獅鉃くんの高座は圧巻。
控室で同じ鉄道落語を得意とする、駒治師匠が「すごいねえ」と舌を巻くほどのクオリティー。これをリクエストした私もここまでに仕上げてくるとは、と感激しました。
開場時には入口に立ち、羽織をまとってお客様にごあいさつ。終演後には満足げなお客様にお見送り。当たり前の話、芸歴は短いけれどこの日の獅鉃くんが公演の中心にいたことは間違いのない事実でした。

ほかの三人のお師匠さんも、そのあとを完璧につなぎ、ヤバすぎ新作史上一番の盛り上がりを演出して下さいました。新作だってお客様を満足させることができるんだ、その手ごたえを感じた公演。アンケートにも「次もやってくれるんですよね!?」とのご要望。はい、少なくとも一年にいっぺんは、大須演芸場でやらせて頂きます!ご来場ありがとうございました。

「オープニングトーク
「シンナゴヤ」獅鉃
「駐車券」駒治 ~中入り~
「殴ったあと」きく麿
「ぼくの彼女はくの一」今輔

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