MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

「チケット予約、支払い・・・アナログにこだわる意味」

「こちらから先にチケットを送り致します。中に郵便振替用紙を入れておきますので、郵便局よりお振込み下さい」(この口座にはネットバンキングからも振り込みは可能です)

MUGEプランニングのチケット受け渡しのシステムです。
15年ぐらい前から、ずっとこのシステムでやってきました。
チケットは、ひと公演ごとに色を変えて、お客様が間違えないように手作りします。

今、公演のチケット予約システムは機械化され、チケットぴあでもイープラスでも、ネットから簡単に購入出来て支払いもカード引き落とし、コンビニ支払いと多岐にわたり、お客様にとっては便利な世の中なのにどうしてMUGEプランニングはいつまでもアナログなのかと聞かれます。答えはひとつ、お客様一人一人ときちんと向き合って、信頼関係を作っていきたいからでした。

人気公演ともなれば、ともすれば発売開始と同時に人海戦術でチケットを買い占め、ヤフオクやメルカリで高額で転売する輩があとを絶たず、社会問題にもなっている昨今ですが、MUGEプランニングでは高額な転売屋に悩まされたことはありません。

それもこれもお客様のご住所にチケットを直接送るシステムで、どの席番号がどのお客様にいきわたっているかきちんと把握できているためで、その意味でプレイガイドも、限られたお店のみに限定させて頂き、店頭販売以外は住所をお聞きすることを徹底しています。

一見お客様にご面倒をお掛けするように見えますが、この昔ながらの手法こそがMUGEプランニングのこだわり、そう理解して頂きたいと思っています。
また、一般的にこのやり方ですと申込み→支払いの案内→入金確認→チケット送付と、二度手間になってしまうところ、MUGEプランニングでは先にチケットを送り、そのあと振り込むという1往復だけの行程で済みます。

「先にチケットを送ってくるなんて良心的ですね」

お褒めの言葉を頂いたこともありますが、そこは住所とお名前を控えてあればお客様が支払いを忘れていたりしても確認のメールや電話ができます。最悪、当日にその席に足を運んで入金の確認をすることもできます。何より一年半前にコロナで公演が軒並み中止、延期になった時、うちはこの方式のおかげで払い戻し、延期の事務手続きが最小限で済んだのは結果的にありがたいことでした、

何よりも助かったのは、「誰が」「どこで」「何枚」購入したかというリストがほぼ手元にあったこと、もしチケットぴあなどに委託していたら誰に何枚行っていたかがわからず、払い戻しの方法も煩雑を極めていたわけで、それまで「今時カード決済もできないなんて」「ペイペイで支払いができるようにしてほしい」「大きい公演は今はほとんどスマチケ採用してるよ」などのお叱りをうけることもしばしばあったのですが、今はお客様もこの方式に納得して頂けたのかなと感じています。

「でも、1000人ぐらい入る大きい会場で公演するときは手売りだけじゃ間にあわないはず。ぴあとかローソンとかイープラスとか、ネットでの販売しないと無理じゃない?」

ご安心下さい。MUGEプランニングは、そんな大きな会場ではやりません。(笑い)
MUGEプランニングが行なう公演は、多くても700人ぐらいまでです。落語も講談も浪曲も、本当はそんな大会場でやる芸ではないと思っています。

これからも、こぢんまりと、お客様が求める身の丈に合った会を、東西どちらからもお呼びしてやっていきたいと思います。どうぞこれからもMUGEプランニング、どうかよろしくお願い致します。

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