MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

「生きていくために。演者も、主催者も。」

平素よりMUGEプランニングの公演にご来場ありがとうございます。
8月後半、当社では名古屋・大須演芸場で二公演行なう予定でおります。
そんな折も折、愛知県から感染拡大による独自の緊急事態宣言が大村知事から出されたようです。中身は、8/6から8/24日まで、お盆休み期間の行動や県を跨ぐ不要不急の移動、大人数での会食などについて、自粛を求めるという内容でその間の補償などは一切ありません、これをうけて愛知県内のイベントに中止の動きが広がっているという情報が入り、お客様からも会は予定通り行うことができるのかというご心配の電話やメールをいただきますが当社では公演の中止を考えていることはありません。

以前にも書きましたが、日常生活どこにいても人とかかわる以上感染のリスクはゼロではありません。電車の中も、会社の中も、学校の中もすべて万が一のことは起こりうるわけで、そうならないよう会場に入る前、入った後にお客様の自己防衛の手助けを最大限するべく消毒液を個人個人にお配りし、マスクの着用を義務付け、当日の演者とお客様との接触も禁止し公演開催を第一に考えた手立てを行なっております。基本的には当社は、お客様が間隔をあけて着席し、正面を向いて会話のない状態で会を楽しむ状態での感染率は著しく低いと判断をしており、トイレなどの際には再度消毒をしていただくための布も名古屋ではお配りするなど万全の対策を講じていて、その上でご来場をお客様の自主判断にお任せする形をとっております。

例えば、「万が一の感染リスク」を怖れて会を中止した場合、自主判断で「行こう」と思っていたお客様の選択肢をなくしてしまうことになります。会を開催するのであれば、その場所へ行くか行かないかの判断はお客様にしていただけることになります。
御自分の体調、周りの方の意見、また落語鑑賞によってご自分の日常のストレスを解消したいという欲望、感染リスクがどの程度なのかもすべてお客様の判断に任せることができます。

「いかない選択をした場合の払い戻しはどうなるのか」について、当社はひとつの基準を持っています。それは、チケットをご購入なされた方が、その時期のコロナ禍を認識していたか、いなかったかという基準です。3月15日と21日、当社は大須と岐阜でそれぞれ200人規模の会を行ないました。この会のチケットを販売していたのはコロナが皆様に認識される前で、当日近くになってかなりのお客様が感染を懸念して欠席なされました。そのためこちらで検討し、10/4に同じ演者さんがいらっしゃるということでこちらへの代替チケットをご希望された方に差し上げました。ですので今回は、もうコロナの問題が社会的に認識されている中での開催となりますので、払い戻しや代替案はご用意しておりません。

芸人さんは直接はネットなど公共の場所で訴えることはありませんが、確実に「不要不急のもの」と位置付けられキャンセルが相次ぎ仕事が激減しています。もちろん我々主催者も、開催する場合でも50%に悩まされ持ち出しが増えています。その意味で、いらっしゃらないお客様のチケット代は、芸人さんの出演料、主催者側の会場費などの経費に使わせて頂きたい、そのスタンスでお願いしております。お客様のそのお気遣いで、我々は生きながらえることができるのです。コロナ収束の折には、お客様への感謝の会もさせて頂くつもりです。どうかご理解をいただき、MUGEプランニングを末永くこれからもごひいきくださいますようお願い申し上げます。

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