MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

コロナ禍における公演について

平素よりMUGEプランニングの公演にお越しいただきありがとうございます。
ここのところの問い合わせの中に、「公演は行われるのか」「キャンセルはできないのか」といったものが増えてまいりました。もちろん感染が拡大している、という現状を鑑みての皆様のご心配だと思います。それは当然のことで、今、国が呪文のように唱えている「感染防止と経済活動のバランス」などという抽象論でお客様の心配がなくなるわけはない、そのようにはもちろん感じております。

しかしながらその一方で、コロナの感染については誰の言っていることを信じたらいいのか、というごくごく基本的な疑問があります。国のお抱えの専門家の言っていること、テレビに出演する「教授」たち、そして感染症に詳しい、とされる方の中でも全く反対の意見を言う方が複数存在し、いったい今が「危険」なのか「非常時」なのか、「過剰反応」なのか「取り越し苦労」なのかそれすらも把握できません。

感染者数にしてもそうで、大変だ、と恐れる方々の一方で、「検査数を増やせばいきなり感染者数が増えるに決まっている」という人や「重症者や退院した方が少ないということは弱毒化してるわけだからインフルエンザと何が違うのか」など、恐怖だけをあおるマスコミに疑念を抱く声も少なくありません。

とはいえ、感染をしないに越したことはありません。今政府が指針として出している「ソーシャルディスタンス」に果たして意味があるかどうかはわかりませんが、指針が出ている以上それは守る、それは皆様の安全のために当たり前のことです。

MUGEプランニングでは今現在、緊急事態宣言解除後全国各地ではすでに数えきれないほどの落語会が行われていてもそこでは全く発生をしていない事実を確認した上で、実際にクラスターが発生した時の状況、すなわち「隣の人と肌が触れ合うような密室で」「そこに確実に保菌者がいて」「その保菌者と握手などの濃厚接触をして」「なおかつ近距離で大声などを出して」などの行為には格段の注意を払い、会を継続する選択肢をとっております。

もちろんこの先政府がふたたび緊急事態宣言をすればそれに従い、会を中止にすることは当然のことですが、それまではできる限り、会を続けていきます。

当たり前のことですがソーシャルディスタンスを守って50%の収容人員で行ってきたこれまでの会で、利益が出た会は一つもありません。全て持ち出しであり、赤字です。
出演していただく落語家さんにもご相談申し上げ、出演料の一部を配信や手ぬぐい販売などを行なって賄うことなども行なっています。ある落語家さんには「損が出たら落語家も、主催者も、会場側もみんなで少しずつ泣けばいいじゃない」とのありがたいお言葉を賜り、開催を最優先に考えて頂いている現状があります。しかしながら「もし感染したら」というリスクを考える方は多く、チケットの売れ行きは感染者が増えた、という報道が出れば出るほど悪くなります。それでも、中止という選択肢はこちらからは取らないでいます。

すでにお分かりとは思いますが、コロナ禍において生じたキャンセルには、出演者への補填はほとんどありません。ただ直前になって仕事がなくなる、ただそれだけです。
出演者が事務所に所属している場合も同様で、中止は落語家さんの生活、さらには芸人さんを抱える事務所の経営も直撃する。それも中止を選びたくない理由のひとつです。

主催者にはそれぞれの思いがあり、選択肢があります。そしてそれは全て、「覚悟」から始まっています。払い戻しや振り替えなどの業務が増えることが分かっていて会を中止するのも覚悟。感染対策を万全にして開催するのも覚悟。MUGEプランニングは、
この状況下でもチケットをお買いいただき足をお運びくださるお客様に対して、現状できる限りのおもてなしをさせて頂く「覚悟」です。

そこで皆様にお願いです。これからMUGEプランニングの公演日が近づくたび、世間の状況はその日その日で変わっていくと思います。その時にお客様が「行かない」選択肢をとった時、そのチケット代金は出演して下さる方々のために使わせて下さい。
コロナが収束した後、笑顔でまたお会いできる、その日のために使わせてください。
MUGEプランニングは、開催にこだわります。

7/29 大須 幸福・兼好。
8/7  長野 一之輔独演会。
8/22 大須 文治・小痴楽 二人会。
8/30 大須 頼光 アキットユメユメコラボ。
9/6 岐阜 きく麿・文鹿二人会。

今年の夏は、一生忘れない夏になりそうです。