MUGEプランニングのたまさかブログ

東海・中部地区で落語公演を開催しているオフィスのブログ

【1+1は5にも10にもなる。それを喜楽館で証明したい。】

「笑福亭由瓶・三遊亭兼好」。「笑福亭松喬・入船亭扇辰」。「笑福亭松喬柳家喬太郎」。昨年は名古屋で、東西の二人会を何回か行ないました。若手も含めると、その倍以上は開催しました。「二人会は、組み合わせによって1+1が、2.3だけじゃなく5にも10にもなる可能性がある」というのが持論の私ですが、ある意味スイングしにくいと思われていた東西の二人会を名古屋でやってみて、上方落語江戸落語は融合するんだなあと感じました。

その面白さを今度は関西の方に味わって頂きたい、そんな思いでMUGEプランニングは神戸喜楽館に初進出します。そしてその1回目を、三遊亭遊雀師匠と桂文鹿師匠に決めました。
遊雀師匠の力量は、江戸落語のファンなら疑う人はいません。特に独特の間と表情から発する遊雀落語、「初天神」「熊の皮」「風呂敷」などは一撃で観客を引き込む「遊雀special」とも呼ぶべき爆笑落語の最高峰です。一方の文鹿師匠は、協会に属していないにも関わらず東京、大阪、奈良、名古屋、三重、どこに行っても文鹿フリークを持つ孤高の戦士です。変幻自在の遊雀落語と「さわやか」シリーズの新作、重厚な古典の両刀使いの文鹿落語、これこそ東西落語対決にふさわしい組み合わせと考えております。

]良いお席はお早めにどうぞ。 東西の実力派が神戸で共演します!

遊雀・文鹿二人会』
2月18日(土)18時開演 神戸新開地 喜楽館
全席指定 3000円
電話07026731203
メールmugplan51@au.com
LINE申込あり
喜楽館窓口でも販売(11時~17時迄) 0783357088

 

【今を認め、先を睨む。MUGEプランニング最終公演。】

令和4年の最終公演が終わりました。

円頓寺レピリエ、キャパがマックス25人。寒さで凍えそうな土日。あたりまえのことですが、黒字になるはずのない公演です。でも、東海地区に根を下ろしてはや15年、私どもが公演をして生計を立てていられるのはこの地のお客様、加えて趣旨を理解して東西から来て下さる噺家さんたちのおかげ。

その噺家さんの世界は師弟制度の世界。師匠が無償で弟子に、噺を伝承していく。
その弟子は、少しでも多くの高座を経験すべく努力する。つまり、若手の会を地方で催すことはこの先の落語界には絶対に必要なことなのです。今の売れっ子さんの時代がいつか過ぎ去っても、次の世代に芸は受け継がれてゆく。その手伝いをするのはMUGEプランニングの使命なんだと考えております。

その意味で、今年の最終公演が次世代を担う若手の会になったのも何かの縁を感じます。円頓寺レピリエでの2days。西と東の若手がそれぞれ、持ち味を十分発揮して下さいました。

河豚鍋」「仏師屋盗人」「除夜の雪」吉の丞

吉の丞さんは吉朝師匠の最後の弟子であると同時に、人間国宝桂米朝師匠の家の住み込み弟子でした。その利点を生かし、様々な貴重な経験をしたことが今の高座に生きていると思います。「除夜の雪」素晴らしい出来でした。次は4/23です。

「饅頭怖い」音助  「三方原戦記 五色備え」今いち

「想い出」今いち 「夢の酒」音助

 

芸協の噺家さんの中でも究極の本寸法の音助さんと、逆に個性を前面に押し出す芸風の
今いちさん。それでいて幹はしっかりしているのでお客様が退屈しません。
夢の酒で1年、うまく収めて頂きました。音助さんが来年5月、ここで独演会をします。

皆様、本年もご愛顧頂き本当にありがとうございます。
また来年もよろしくお願い申し上げます。

 

【1/22(日)ロッテOB、水上さんと南渕さんのトークショー詳細】

ロッテ球団のファンになって50年以上になります。
今回、縁あってロッテオリオンズの名ショート、水上善雄さんとマリーンズ初期の名セカンド、南渕時高さんのお二人をお招きして名古屋でトークショーを行なうことになりました。

日時  令和5年 1月22日(日)14:00~

会場は名古屋駅から地下鉄でひと駅、地下道を歩いても約10分の所にある、古民家を改造した小劇場、円頓寺レピリエです。(名古屋市西区那古野)

水上さんとは2004年、長らくロッテの応援団長を務めていらした松本さんのご葬儀でご挨拶させて頂き、以後18年間お付き合いをさせていただいております。

また南渕さんは、信濃グランセローズのコーチの時、事務局長を通じてご紹介いただいてから約4年のお付き合いですが、大変親しくさせていただいております。

当日のざっくりとしたプログラムとしましては以下の通り。、
・お二人の現役時代の映像を見る
・水上さん・南渕さんの現役時代のお話
・お二人の村田兆治さんとの思い出
・水上さんの日ハム、ソフトバンクでの指導者の時のお話
・南渕さんの独立リーグの時の苦労話&千葉の新球団への参画のお話
・質問コーナー

トークショーは約2時間半、その後名古屋の駅前で懇親会を予定しています。

※参加方法
どなたでも参加できます。(ロッテファンの方を中心に募集はしていますが、水上さんは現役の時カープ、指導者としてファイターズ、ホークス、南渕さんは現役の時中日、オリックスに所属していますのでどの球団のファンでもけっこうです。)

※参加費用
トークショーへの参加→おひとり5000円
その後の打ち上げは実費となります。首都圏からも大阪からも日帰り可能です。
お申込みは下記の方法でお願いします。

1.メール  mugeplan51@au.com
2.ライン  

ご住所、氏名、連絡先電話番号をお知らせ下さい。
こちらから入場券をお送りしますので同封の振替用紙を使用し、郵便局よりお振込み下さい。限定25名となっていますので、お早目のお申込みをお願い致します。

主催 MUGEプランニング
(ロッテOBトークショー実行委員会)より

【2023年 MUGEプランニング公演一覧】~4月・5月・6月

【4月】

15(土)14:00  神田伯山 長野独演会
全席指定 ¥3800   長野市善光寺門前・北野文芸座

出演  神田伯山 ほか 1月9日 発売開始

18(火)18:45  扇々喬々~喬太郎・扇辰二人会
全席指定 1階¥4000 2階¥3500 名古屋 大須演芸場
出演 入船亭扇辰  柳家喬太郎 (各2席)ほか 1月17日 発売開始

23(日)14:00 桂吉の丞 なごや独演会2
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ
出演 桂吉の丞 (3席) 1月13日 発売開始

30(日)14:00  春風亭一之輔 長野独演会
全席指定 ¥4000   長野市善光寺門前・北野文芸座

出演  春風亭一之輔 ほか 1月9日 発売開始

【5月】

<若者噺の9人> 1月下旬 発売予定

3(水祝)13:00  春風亭昇輔 独演会(3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ

3(水祝)15:30  雷門音助 独演会 (3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ

 4(木祝)13:00   桂小文吾 独演会 (3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ

 4(木祝)15:30  古今亭雛菊 独演会(3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ

 5(金祝)13:00  古今亭菊正 独演会(3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ
出演 菊一改め 古今亭菊正

 5(金祝) 15:30  春風亭かけ橋 独演会(3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ

 6(土) 13:00  柳亭市好 独演会(3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ

 6(土) 15:30  林家きよ彦 独演会(3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ

 7(日) 13:00  立川談洲 独演会(3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ

          

14(日) 14:00  オースのジョー13~菊之丞独演会
1階指定 ¥3500  2階指定 ¥3000 名古屋 大須演芸場
出演 古今亭菊之丞(2席) ゲスト 立花家 橘之助(三味線漫談)ほか
2月24日 発売開始                  

21(日)14:00 愛してつ!(第2回)獅鉄の会
1階指定 ¥3000  2階指定 ¥2500 名古屋 大須演芸場
出演 登龍亭獅鉄(2席)ゲスト 春風亭百栄(2席)スペシャトークあり  
2月24日 発売開始

27(土)14:00  柏崎 潮の音寄席~上方名人会 ※
全席自由 ¥3000 新潟県柏崎市産業文化会館
出演 桂雀太  桂二葉  桂源太 

28(日)13:30  第38回 松本あるぷす寄席 ※
全席自由¥2000 長野県松本市 まつもと市民芸術館
出演 桂米紫  桂雀太  桂源太

【6月】  

11(日)14:00 雲助たっぷり4~五街道雲助独演会
1階指定 ¥3500  2階指定¥3000  名古屋 大須演芸場
出演 五街道雲助(2席) 桃月庵ぼんぼり

18(日)14:00 東西落語交流企画~由瓶・兼好二人会
1階指定 ¥3700  2階指定¥3500  名古屋 大須演芸場
出演 笑福亭由瓶(2席) 三遊亭兼好(2席)ほか

25(日)14:00 林家花丸独演会
全席自由 ¥3000 名古屋・円頓寺レピリエ
出演 林家花丸(3席予定)   

【2023年 MUGEプランニング公演一覧】~1月・2月・3月

【1月】

  8(日)14:00 玉川太福 大須独演會
全席指定 ¥3500  名古屋市大須演芸場

出演 玉川太福浪花節じいさん」(稲田和浩作)「太閤記・長短槍合戦」
 ゲスト 春風亭かけ橋

14(土)14:00  ヤバすぎ新作6~馬るこ・羽光 二人会
1階指定 ¥3300  2階指定¥3000 名古屋・大須演芸場

出演  鈴々舎馬るこ  笑福亭羽光 (各2席)前座 柳家小じか

29(日)14:00 東西若手交流~朝枝・二豆二人会
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ
出演 春風亭朝枝 桂二豆(各2席)

【2月】

  5(日)14:00 笑福亭由瓶 名古屋独演会(由瓶 3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ

12(日)14:00 夢丸とゆかいな仲間たち
1階指定 ¥3000 2階指定 ¥2500 名古屋・大須演芸場
出演 三笑亭夢丸(2席) 柳家あお馬   坂本頼光活弁士)

18(土)18:00  東西落語交流企画~遊雀・文鹿二人会
全席指定 ¥3000 神戸新開地・喜楽館
出演 三遊亭遊雀(2席) 桂文鹿(2席)   桂源太

22(水)18:45 扇橋報告(第1回)
1階指定 ¥4000 2階指定 ¥3500 名古屋・大須演芸場
出演 入船亭扇橋(2席)ゲスト 春風亭一之輔 スペシャトークあり  鈴々舎美馬

23(木祝)14:00 離れぬ鯉遊~扇遊、鯉昇二人会
1階指定 ¥3500 2階指定 ¥3000 名古屋・大須演芸場
出演 入船亭扇遊(2席)瀧川鯉昇(2席) 鈴々舎美馬

【3月】

12(日)14:00 「ひとつ違い」~源太・天吾二人会
全席自由 ¥3000 岐阜市文化センター4F和室(イスあり)
出演  桂源太 桂天吾 各2席 トークあり  12月5日 発売開始

16(木)18:45 名古屋らくご兼宮会 FINAL
1階指定 ¥4000 2階指定 ¥3500 名古屋・大須演芸場
出演 三遊亭兼好(2席) 桂宮治(2席)ほか 12月13日 一般発売開始

※プレイガイドは12/17午後より

19(日)11:00 東西落語交流企画~文鹿・一蔵二人会
全席指定 ¥3000 名古屋・大須演芸場
出演 桂文鹿(2席) 春風亭一蔵(2席)  12月16日 一般発売開始

※プレイガイドは12/17午後より

19(日)14:00 鉄道落語会(第2回)
全席指定 ¥3000 名古屋・大須演芸場
出演 柳家小ゑん 古今亭駒治  登龍亭獅鉃 12月16日 一般発売開始

※プレイガイドは12/17午後より

 26(日)14:00  神田松麻呂独演会(松麻呂 3席)
全席自由 ¥2500 名古屋・円頓寺レピリエ
出演 神田松麻呂 (3席予定)      12月19日 発売開始 
 ※プレイガイドは12/17午後より              

【『なじみ』になって下さった師匠】~雲助たっぷり・五街道雲助独演会

「吉原では、初めての客を初会 と言って、遊女は会うだけ。
次に同じ遊女を指名することは裏を返す といい、三度目に行ってようやく なじみ となります。この独演会も今回が三回目でようやく なじみ となりました。
これでお客様との縁もつながったのでこれからはずっとこの会にお通い下さい」

雲助師匠がまくらでそう語ってくださいました。
聞いていたお客様は、「ああ、自分たちに向かって言って下さったのだな」と感じられたでしょうが、実はそうではありませんでした。

昨年10月に初めて企画したこの会は、二つ目のこはくさんと二席ずつ。
今年5月の二回目は前座さんの後、中入りをはさんで二席だったので今回も、前座の駒平さんの後 二席のつもりでネタ出し「品川心中」と「つづら」をお願いしていました。

「あのね、今回は最初に軽い噺を挟んでから、そのまま品川心中やりますから」

ごあいさつの後、雲助師匠のほうからそう切り出して下さいました。たぶん、いきなり品川心中ではお客様が入りにくいから…なんだろうとその時は軽く考えていました。
でも、高座に上がられて冒頭のマクラを話された時、本寸法の落語をたっぷり演じることができる場所、席亭だと三度目にして認められたからこそ、そうおっしゃられたのだ、そう確信したのです。

「元犬」駒平
「身投げ屋」雲助
「品川心中」雲助 ~中入り~
「つづら」雲助

実際、この日の雲助師匠の高座には「魂」がこもっていました。
「身投げ屋」で軽く笑いをとり、品川心中はきっちりとラストまで、そして「つづら」では貧乏夫婦の哀しみが色濃く描かれ、改めて師匠の凄さを感じた日でした。
次回は6/11、少し間は空きますが、またあの名人芸を楽しみにお待ちください。

 

【メンタル最強男の競演】~春風亭かけ橋・桂雪鹿二人会

東西若手交流企画を本格的に始めるにあたり、人選には悩みました。
実力があっても知名度がないとお客様が聴いて下さらない。でも人気先行型では内容が伴わない・・・そんな思いが脳裏を駆け巡る中、この二人のチョイスが最善だと判断、
その選択がお客様に受け入れられ、レピリエでは久々の満員御礼となりました。

「オープニングトーク
「のめる」かけ橋
「癪の合薬」雪鹿 ~中入り~
「平林」雪鹿
木乃伊取り」かけ橋

春風亭かけ橋さん。前座は修行中ということで、大ネタをかけることはできない。なので二つ目に上がる前の期間に、上がって困らないようにネタを仕込み、引き出しの中にストックしておかなければなりません。その点かけ橋さんは前座を二回、約6年やっている関係もありそのストックはふんだんにある様子。それにしてもいつの間にこんな大ネタを、しかもこのグレードで演じる力量を・・・と感心することしきりでした。

逆に雪鹿さんは、自分の役割に忠実に、お客様を温めることを第一に考えたネタ。
噺家物まねあり、目一杯お客様を笑わせるその姿勢にとても好感が持てました。

今度はいつ、お呼びしようか、そんなことを感じさせずにはいられないお二人の東西競演は、満員のお客様の万雷の拍手でお開きとなりました。
三三師匠から柳橋師匠に移門し、前座を二度やったかけ橋さん。
小学校教師の安定を捨て、何の保証もないこの世界に飛び込んだ雪鹿さん。

お二人とも波乱万丈、そしてメンタル最強!!

かけ橋さん、正月明けには太福さん独演会のゲストです。
どんな高座になるか、今度は大須演芸場でお会いします!